HOME

私たちが絵画の販売をする際によく質問される事柄をまとめてみました。

Q  どのような絵を扱っているのですか?

A  欧州の画家と国内画家の油絵を、巨匠のリトグラフ,を主に展示販売及び通販
   にて販売しております。
   感性、装飾性に優れた本格的絵画を主に扱っております。
   価格も油絵
1万円より、リトグラフで5千円より幅広く揃えお買い求めやすい
   ようにしております。
   初めての方購入される方にはいつまでも飽きないものを
   既にお持ちの方にはレパートリーを増やしていただければと思っております。
   国内では油絵,版画の常設専門販売店が少ないのでぜひ当画廊をご利用ください。
   

Q  ホームページ上での絵画の判断がつきかねていますが?

A   実際に実物をみて判断するのが一番よいでしょう。
   ネットの最も弱点が質感、雰囲気などがわかりずらいことです。
   実際はかなりランクに違いのある絵画で低いほうの絵画がよく見えることが
   よくあります。ネット上の見栄えというものはデジタル技術でどうにでもなります。
   ネット通販で一番大切なのはお店の信用であると思っております。
   通販でお買いになって予想したものとまったく違うという方が結構いらっしゃいます。
   当社の場合は店舗で実際に販売していますので実証済みの絵画を通販でご
   購入することになりますので安全性が高くクレームが一切ございません。
   予想したものよりずっとよいといっていただいております。
   当社はネット通販に店舗販売と同様に満足いただけるよう最大限の努力をして
   おります。
   どうかご安心なさって当社通販をご利用くださいますようお願い申し上げます。
   肉筆絵画は他の商品と違いましてお客様に販売した後は当然のことですが
   ずっとお客様のお手元にありその後お客様の鑑賞に耐えなければなりません。
   結局絵画の質、レベル、などすべてがわかってきます。
   当社のリピート率の高さは当社の誇りです。当社のお客様が以前他店でお買いに
   なったお値段の半分以下で当社からお買いになったもののほうがずっとよいなどと
   いって頂いた例は数知れません。
   ぜひ当社画廊あるいは通販でお買いになっていただければ幸いです。    

Q  どのような絵を選べばよいのでしょうか?

A  まずご予算内(当社は油絵で一万円よりあります)で気に入ったものを
   選択なさるのが大事です。
   絵画に関しては気に入ることがとても重要です。
   気に入っている絵画についてはかなり正確に水準を判断しています。
   選んだ絵を人がどのように評価するするかなどはあまり気にする必要は
   ありません。
   人間の数だけ人それぞれの感じ方があります。
   気軽に御覧になってお選びになればよいかと思います。

Q ヨーロッパの油絵の水準はどうですか?

A   油絵はもともとヨーロッパのもので水準は極めて高く世界の
   中心的な地位を保っています。欧州の油絵はお部屋に飾ったときの見栄え、迫力が
   圧倒的に国内作家のものとは違います。これは実際に飾った方々の実感でも
   あります。
   当社で欧州絵画をご購入頂いた大部分の方々はその威力に感激する事が多い
   ようです。
   欧州地域以外のところで平均的なレベルで欧州に追いつくのはかなり困難でしょう。
   欧州の油絵の特徴は価格の割に高品質であることが強みです。
   驚くほど水準の高い油絵がたくさんあります。
   本場であり多くの優れた絵画を今後も生み出し続ける地域でしょう。
   欧州の油絵の幅の広さと奥の深さは底知れないところがあります。
   油絵に関しては質量ともに世界一であるといって過言ではありません。
   この欧州の油絵を大いに活用、利用することは生活の場をよりよいものに
   するでしょう。

Q   季節に適した油絵の飾り方はありますか。?

A  油絵は季節とは関係がありません。夏の風景の絵を冬に、雪の絵を夏に
   飾っても差支えありません。
   油絵は個人の好みでお好きなように飾ることが出来ます。床の間に飾る日本画
   のように季節におおじたものを飾らなければいけないのではないかという
   ご心配はありません。

Q  絵画の購入の際のポイントを教えてください?

A  初めて絵画を購入なさる方はどのように選んだらよいか分からないのが
   ふつうです。
   最初に絵画を購入する時が最も決断が必要のご様子です。2度目からは
   ご自分で気軽にお決めになる方が多いです。
   飾ることによって絵画に関して大げさにいえばある種 開眼するとでも
   言うようなことかもしれません。
   後は御自分で大まかなことは判断できます。
    そうなりますと絵画を自由に判断することが出来るようになります。
    当社でご購入なさった絵画を後々飽きずに一生飾っていただければ幸いです。
    画家の名前だけ、あるいは人の勧めだけで判断するというようなことが
    なくなります。
    ポイントはご自分のいわば守備範囲(ご自分のお好きな種類の絵画)
   で判断することが肝要です。

Q   絵画がなくても特段生活に不便はありませんが?

A     確かに絵画がなくても生きていくことは出来ます。しかし、一度絵を飾って
      後に絵をはずした人を見たことがありません。
      世界中のほとんど大多数の方が所有しています。
      極端に言うと絵のない生活そのものがありえない状態です。
      このことは飾ると実感します。
      肉筆絵画の力というものはおそらく皆様が想像する以上のものがあります。
      国民全体に芸術的な素養(本の知識ではなく実体験)があれば社会全体の
      ありようがかなり違ったものになるでしょう。
      街のありさまなどを見てみれば一目瞭然です。
      人の心の状態が見事に反映されています。
      外国人がよくいうことに東京の大きさには驚く方が多いのですが全体的な街の
      印象は今一歩という方が多いようです。非常に残念なことです。
      戦前の日本は今とは逆に古来の日本文化を感じさせる建物や街並みが
      多く外国人の尊敬を集めていたようです。
      日本の伝統的な文化、芸術の素養を身につけた方々がいろいろな分野、
      職業に従事してその心映えを社会全体に反映させていたのだと思います。
      現実的な効果として家具、調度品、生活必需品だけの殺風景な雰囲気を
      絵画は一変させます。
      絵画に対する素養、芸術的なものに対する理解力なども身につきます。
      家具調度品が素晴しいものであれば尚のこと絵画類がない事が異様な
      感じがします。
      生活必需品だけですと精神状態に良好な状態を保つのは結構大変です。
      肉筆絵画を飾られた状態を論より証拠で実感することが出来ます。
      まず最初は気に入られたものを飾るだけで十分な効果を得られるでしょう

Q 絵画にお買い得品(お安いお値段で)はありますか?

A   肉筆絵画は画家が実際に描く物ですので大量生産は出来ません。
    肉筆の油絵に関しては基本的にはないといってよいでしょう。
    画家の数は急に増減しませんし、まして腕のよい画家はいつも人気があります。
    版画などはある程度の大量生産が可能ですので時折経済環境に応じて
    安いものが出回ることがあります。
    油絵は基本的に価格だけで判断できません。
    同じ画家が描いたものでもすべて出来栄えに違いがあります。
    予算をお決めになるのはやむを得ないにしても値段だけにこだわるのは得策
    ではありません。
    まず御覧になることです。
    肉筆絵画は絶対的な価値をいつでも持っております。
    油絵は数百年以上の耐久性があり人間の寿命とは比較にならない
    永遠性があります。
    思い立ったが吉日、善は急げということもありますのでぜひお早めに
    お飾る事がお得でしょう。
    価格も版画で5千円より,油絵で一万円よりお買い求めやすいものが
    たくさんあります。  

Q  和室に油絵を飾っておかしくありませんか?

A   油絵は場所に対して適応性が優れていますので飾った感じがよろしければ
    なんら問題はありません。床の間を利用して油絵を飾っている方もおられます。

Q  絵画を飾る効果というのはどのようなものですか?

A   室内のインテリアになることは当然のことですが他にもいろいろ良いことが
    かなりあります。
    絵画を最初に購入なさる方は当初インテリア的な感覚でお飾りになりますが
    だんだんその深みに気づかれる方が多いようです。
    驚くほどいろいろな効果があります。
    目から入る情報は想像以上に大きいものがあります。
    絵画を御覧になるときは多少は気持を集中し、その上で判断しようとします
    から結構気持が浄化されます。
    肉筆絵画を飾るとご自分の好みのものを見つつ心の奥深いところの
    潜在意識といってもよい部分での印象ですので知らず知らずのうちに
    絵画に対する失われることのない判断力が養われます。
    これからの内面を重視する時代にはなくてはならないものでしょう。
    人間の偉大な財産といってよい肉筆絵画を飾ることによって必ずいろいろな
    発見をなさると思います。

Q  贈り物に絵を考えていますがどのようにしたらよいでしょうか?

A   贈り物、プレゼントに絵は最適です。価格も油絵で一万円よりあり、
    リトグラフシルクスクリーンで5千円からありご予算に合わせられます。
    最近では贈答品もマンネリになってきており贈られる側の方が絵を希望
    なさるケースが増えております。
    相手様の好みがわかっているときはその好みに合わせることができますが
    そうでないときは一般的に好まれるようなものがよいでしょう。
    例えば明るめの風景画とか花とかがよいでしょう。
    絵画は後々まで感謝してもらえる素晴しい贈り物となるでしょう。 

Q  絵画に流行のようなものはありますか?

A   肉筆油絵に限っていえばないといってよいでしょう。
    年代別の好みあるいは地域別の好みのようなものも
    顕著な違いというものは感じることが出来ません。
    季節的なものはあります。お正月前後は赤富士,春には桜、
    その年の干支に関するもの、秋に銀杏の絵などを求める方は多いです。
    過去より現在までにあらゆる絵画が描かれてきました。
    ありとあらゆるものが既に存在しています。
    今までなかったものを新たに描くのは大変なことでしょう。
    いかなるものを描いても既に高次元で存在しています。
    前衛的、伝統的、あらゆるものが既に巨匠、大天才によって成し遂げられて
    います。
    今後先輩達に肉迫あるいは凌駕する画家が出現することを願います。

Q  御部屋の大きさと絵の大きさとはどのようなものでしょうか?

A   これは基本的には大きい壁には大きな絵、小さなお部屋には
    小さな絵がよいという事になりますが飾られる方の個性あるいは
    好みにもにも大いに左右されます。
    また室内状況にもよります。例えば狭目のお部屋でも壁は広い、
    あるいは室内は大きいけれど家具などの影響で飾る壁面は限られ
    ているなどいろいろな状況が考えられます。
    小品で深みのある味わい深く濃くのある絵というものは大きさに
    関係なくどこにかけてもマッチし存在感があります。大きい絵は室内全体
    の印象を大きく感じさせスケールの大きさを演出できます。
    それと絵画そのものの特性もあります。小さい絵でも広がりもあるもの
    軽快な雰囲気のもの小さいお部屋に大きい絵で壁画のように飾ることも
    出来ます。
    飾った感じが良いかどうかで判断すれば難しいことではありません。

Q  複製画と肉筆画の違いをおしえてください?

A   最も大きな違いは印象の度合いです。
    肉筆絵画はご購入者の大半がリピーターになりますが印刷物の場合
    反復してご購入なさる方はあまりおられません。
    これは絵の中に心が入っていけるかいけないかの違いによります。
    肉筆の場合は絵に対していろいろな感情が生じ絵のなかにドンドン
    心が入っていけます。
    質感、雰囲気など見る人に対する語りかけなど印刷物とはかなり差があります。
    複製画の中では当社の知る限り唯一の例外は日本画の岩絵具方式による複製画です。
    これは革命的なもので複製画の範疇を超えた素晴らしいものです。
    江戸時代以前より今日までの日本の巨匠の日本画に慣れ親しむ大きなチャンスを
    多くの人々が得たといってよいでしょう。日本の印刷技術の勝利です。
    今後どんどん世の中に広まればよいと思います。
    一般的な複製画は絵画の表面より中に気持を投入するということはあまりありません。
    複製画などは目線の近い位置に飾るとよいでしょう。肉筆と複製画の割合を7対3
    くらいの割合でかざるのもひとつの方法です。
    この方法を用いると複製画の見栄えが格段に良くなります。

Q  絵の見方というようなものはありますか?

A  若干間合いをおいてみるのがよいでしょう。肉筆油絵の実力が最も如実に
   出るのは数メートルの間隔を置いてみた時です。(この点は油絵と日本画
   かなり違うところです。日本画 は床の間三寸の距離での見栄えがものを
   いいます。)
   この時に絵の輪郭がはっきりしてなを且つ色合いがすっきりして心に迫る
   ものがあれば概ね水準が高いといっていいでしょう。
   この条件に合致して値段が安ければ迷わずお買いになってご損はありません。
   技量の低い絵はそばでみるときれいですが距離を置くとぼけて見えることが
   多いのです。
   ご近所などで画家、お店などで気に入られた作品があればぜひ購入してみて
   ください。
   油絵に関してはかなり多くの誤解があります。
   慣れてきますと日本人の絵画に対する判断能力、鑑賞能力は極めて高い
   ものがあります。
   絵の見方は本人さえも意識しない心の奥底から来るもので判断しますから
   極めて精神性の高いものですが実際にすることはただ見るだけですから簡単です。
   油絵を描く能力において欧州は世界一ですがその利用は日本人は深みのある
   使い方ができる可能性を持っております。絵を描く能力をハード、飾り、
   利用することをソフトと考えれば絵を飾って楽しみ、生活を豊かにすることは
   楽しいことでしょう。
   まずご自宅などに絵を飾ることは絵を理解する何よりの方法となります。
   ご自分で判断力をお持ちになるのが何よりです。

Q   絵画の販売35年ということを強調していますが世間
   には30年、40年の経験は特に珍しくはありませんが?


A    おっしゃる通りですが日本では絵画それも油絵の販売を本格的に30年以上一貫して直接に
     お客様に対面販売してきた業者は皆無に近いのが現実です。それくらい日本において油絵
     というものの存在は珍しくかつ特殊能力のいるものです

     ほかの業界でしたら最終的には40年、50年という経験を持つのがむしろ普通です。
     日本国内の油絵販売においては30年以上の販売経験は結果的に重要な意味を持って
     いると思っております。

Q   日本の油絵の実力は世界的にどのようなものですか?

A   絵画は画家の個々のレベルがすべてです。
    国内画家は販売先がほとんど国内に限られています。
    欧州の画家は販路は世界中ですからこの点が違います。
    日本の油絵の歴史は明治時代に日本に紹介されてようやく100年を
    経過しました。
    そういう意味では取り入れるものはまだまだたくさんあるでしょう。
    油絵に関しては日本と欧州と比較するのはあまり意味がないかもしれません。
    一般的に日本の油絵の特色は日本画的な感覚を油絵の具に置き換えて
    描いているというような感じの絵が結構あります。
    画家ご本人は意識していないのでしょうがつまり結果的に腕の長さが
    基準になって描いていると言う事です。
    外国画家はいちいち数メートル離れた状態での見栄えを確認しながら
    描く方が多いようです。
    あるいはそうしなくても完全に頭の中に入っています。
    このことが国内画家の作品が遠目の効かないものが多い原因の一つかも
    しれません。
    これは長い間の民族的な環境の違いから来ていますのでやむを得ないことです。
    このような理由から国内で良い油絵を描く画家はかなり過剰に評価される
    傾向があります。
    日本は家が狭いのでそばでよければ良いではないかと思われる方が
    おられるかもしれませんがそばでだけ表面的に綺麗な油絵というのは
    直ぐに飽きます。
    根本的に良いものではないのです。
    油絵で近距離の見栄えは良いけれど遠目の効かない画家で一流になった
    人はほとんど存在していません。
    当社の国内画家はこの点に関しては十分に国際的に通用する方達ばかりです。
    一方、日本の画家の良い点は日本の風景画、山、野原などに
    現れているでしょう。
    日本人独特のほっとする感性は得がたいものがあります。
    油絵の見方は国によって違いはありません。
    絵は世界共通のものですから交流は今後増えるでしょう。

Q   最近、現代アート、現代絵画という言葉をよく聞きますが
   どのようなものですか?

A   一口にモダンアート、現代絵画といっても範囲が広く漠然としており意味、
    定義は人によって違いますが一般的な絵画以外のものと思っていただ
    ければよいでしょう。
    現代絵画の啓蒙運動は戦後何回も大きな動きがありましたがその都度
    さしたる成果をあげることができずに現在に至っています。
    これから美術を大いにやっていこうということになるとモダンアートという
    例が多いようです。
    それと現代絵画は奇抜なものを多く含んでいるのも多くあり話題性があり
    一般の方が錯覚していることが考えられます。
    ご自分の自然な感情でご判断なされば好いでしょう。
    この活動そのものはとても貴いものですが内容をよく分析してみれば
    当然の結果かもしれません。
    理由を詳細に書けば本一冊くらいの分量がありますが僭越ですが簡単に
    ご説明させていただきます。
    この現代絵画の愛好者の数が絵画全体に占める割合が欧州、日本、
    全世界どの地域でも一定の割合の方しか存在していないのと同時にこの
    割合でしか発生もしないということです。
    仮に絵画を購入される方が千人おられるとすれば現代絵画の購入者は
    最大多く見積もって100人程度の方しかおられません。
    この割合は過去も現在もおそらく将来も変わることはないでしょう。
    購入後の定着率もすくなくその後一般絵画に変更する方が多いようです。
    その反面コアのファンの方々の思い入れというものは大変強烈なもの
    があります。
    絵画そのものの購入者が圧倒的に少ない日本でこの現代絵画、現代アートを
    専門に扱っていくのは至難の業と言っていいでしょう。
    国内で現代アートの業者の方は長い時間をかけてファンを発掘されてきた
    方が多いようです。
    世界の絵画普及国では分母たる一般絵画が普及しているので
    その1、2割程度でもこれらの国の現代絵画の数そのものは日本全体の
    絵画をはるかに上回っています。
    伝統絵画から見れば傍流の現代絵画においても欧州の水準は世界
    トップレベルです。
    選び方はとしてはご覧になってご自分の気持ちにしっくりくる絵画を
    お選びなればよいでしょう。
    当社で扱っている現代絵画の代表は臼井幸彦です。臼井氏は抽象画、
    具象画あらゆる種類の絵画を自在に描きこなすことのできる方でした。
    その水準は国内最高レベルといってよいでしょう。
    臼井氏は毎年のようにパリに出かけて現地で個展を開催しフランス人相手
    に絵を販売していました。
    フランスに住んで日本で個展を開く画家はたくさんいますが臼井さんは逆です。
    全く見ず知らずのフランス人に絵を売るのが楽しいようでした。
    臼井氏が生前よく嘆いていたことは最近の国内の現代絵画の分野で
    よい画家が中々出てこないということでした。
    日本の現代絵画は昭和30年代、40年代、50年台前半頃が
    比較的高水準だったように思います。
    最近何人かの話題になっている方がおられるようですが
    更にどんどん良い画家が出てくることを願うばかりです。

     Q   なぜ日本は絵画が普及しないのですか?

A  理由は馴染みがないことと肉筆油絵の販売店がほとんどない
   為に絵に触れ合う機会が少ないのもひとつの原因でしょう。
   なじみがないために肉筆絵画に対する判断力がないため多くの誤解が生じています
   当社などでも時折絵を買う人がいるのですかと聞かれることがあるくらいです。
   一方、数千年の歴史を持つ日本画は戦前から昭和30年代ころまでは日本各地の
   町には必ずと言ってよいほど書画骨董店があり折にふれて日本画などの
   絵画を飾る習慣が定着しており程よく社会の中に溶け込んでいました。
   戦前はある意味で軍事1 2だけでなく、精神の大国であり、芸術を愛する国でもありました。
   油絵に関しては欧州の良いものをどんどん家に飾っていただければと思います。
   欧米の文化の精髄,精華といってよい油絵を存分に利用し活用することによって
   生活に役立ててくださることは素晴らしいことでしょう。
   まさに芸術に国境はなく世界中みんなが仲良くできる時代です。
   国内も現在いろいろ問題があり大変な時ですが日本人はよく頑張って
   外国と仲良くここまでやってきたと思います。
   感謝以外何もありません。
   戦後は日本家屋よりも洋風の家屋が普及するにつれて日本画を飾る方
   が少なくなってきたことと油絵などの洋画に転換がスムースにゆかなかった
   ことも一つの原因でしょう。
   戦後は経済一辺倒できたため絵画を余裕を持って見るいとまがなかったの
   かもしれません。
   この肉筆絵画に対する判断力とは実際に絵画を飾って親しむ以外に
   方法がありません。
   では具体的に判断力とはどういうことを言うのかといえば絵画の水準の
   大まかな見極めです。
   たとえばゴルフをする方は道具を見て大体どの程度のものか判断できるでしょう
   つまりご自分の精通しているものにはよく理解ができるということです。
   日本では絵画に関して対してこのような要素がほとんどありません。
   日本では数万世帯につき年間5世帯程度の方しか新規に肉筆絵画を
   ご購入されません。
   このため遅々として普及が遅れているのが実態です。
   このため目の前に名画級の絵画と通常の絵画あるいは肉筆絵画と複製画の
   区別がつかないケースが大部分という状態が結構あります。
   これは判断基準がないために生じることです。
   しかし実際に絵を飾ると何となく絵のいい悪いなどが判断できるように
   なってきます。
   このことは数点の油絵を飾れば数ヶ月で気づくようになります。
   この時初めて言葉ではなく実感として絵の何たるかが理解できるようになります。
   ヨーロッパで絵画が普及している理由は物心ついたとき既に身の回りに絵が
   たくさん飾られていることと膨大な数の販売店が国内津々浦々にあります。
   日本でよく言われる部屋が狭いとかお金がないとかはあまり関係がないでしょう。
   一度購入すれば一生持ちますし金額も数万円からありますから飾ったことが
   なくてもとりあえず何の痛痒もかんじることなく生活してきたことが
   一番の原因でしょう。
   結局知らないという単純なことのために全世界で普及しているものが
   日本人はその味を知らないという皮肉な結果になっているわけです。
   それと日本は国の芸術家に対する支援、補助のないことに
   関しては徹底しています。ゼロといっていいでしょう。
   先進国の中では珍しいことです。
   国内の肉筆絵画の普及率は1世帯あたり1点に満たないのに対し
   欧州、アメリカは数十点以上所有し毎年膨大な数の絵画が動いて
   おります。全国民が熱狂的な絵画のファンといってよいでしょう。
   これは貧富の差に関係なく多くの絵画を所有しております。
   経済力におおじたものをを購入するということでしょう。
   日本で絵画が全国民に普及するには国内画家だけでは物理的に
   不可能です。欧州はじめ諸外国の力を借りる必要があります。
   そのことによって国内の画家や関係者にとってプラスとなります。
   絵画を飾る習慣が確立されれば日本の経済規模(西欧のどの国よりも大きい)
   からいって大きな業界になる可能性があります。
   国内画家は現在の数十倍以上販売可能の方が浮上してくるでしょう。
   芸術の世界には国際摩擦がなくお互いの利益になります。
   日本で絵画を購入する最初のきっかけは家を建てたからというものが
   圧倒的です。
   最近では贈り物に用いるケースがかなりあります。
   一度購入なさるとほとんどの人がリピーターになりますから
   日本人は本質的には絵が好きです。
   ひとたび絵の習慣が出来るととても凝る傾向がありよりいいものを
   求めるようになる方が多いようです。
   もともと日本は侘びさびや江戸時代の浮世絵の伝統もあり鑑識眼
   そのものは高いものがあります。
   最初に絵を飾ればほとんどの日本人は絵画のファンになるでしょう。

Q   美術館などには多くの人が訪れて絵の普及が
   遅れているようには見えませんが?


A  巨匠の美術展などでは館内が人で埋まるような盛況ぶりなのは事実です。
   おそらく日本国内の美術館の数は世界一である可能性があります。
   しかし肉筆絵画の普及は世界最低水準であるのもまちがいありません。
   不思議な現象に見えますが事実です。
   美術館を訪れる多くの方々は絵画そのものを吟味鑑賞すると
   いうよりはいま話題になっているものを見物に行こうということだと思います。
   巨匠、大家の作品もひとつの作品に過ぎませんから絵画のレベルで判断します。
   はなから仰ぎ見るような見方は絵画に対する判断を誤る可能性があります。
   気持ち的には自分の目線あるいは若干見下ろす感覚で御覧になればよいでしょう。
   優れている絵画あるいは見るものと波長が合っている絵は見る者に何らかの
   うったえかけるものがあります。
   それを素直に感じ取ることが重要でしょう。せっかく美術館がたくさん
   あるのですから上手に活用することをお勧めします。
   例えば東京駅近くにあるブリヂストン美術館
   (石橋正二郎氏収集作品)などはほとんどすべての巨匠の絵がそろっている
   うえにゆっくりと鑑賞できます。
   こういった良品をゆったりと鑑賞できる美術館は他にもたくさんありますので
   是非ご利用なさってください。
   ピカソであれマチスであれルノアールであれ作品を味わうあるいはできが
   良いかそういったことを判断、感じ取るということだと思います。
   基本的な判断力が養われればどのような絵画を見てもその人なりの見方が
   出来るようになります。
   作品を御覧になってこの絵は素晴しいとかいろいろ感情のおもむくままに
   感じて御覧になればよいでしょう。

Q  絵の購入を考えていますが絵がよくわかりません。
   
A   絵画がわからないという方が結構おられますがこれは日本独特のものです。
    外国ではほとんどこういうことはありません。全国民が絵画のファンと
    いっても差し支えない状態ですから絵のレベルは概ね瞬間的に判断できます。
    国内でも馴れてくれば同様になるでしょう。一世帯当たり肉筆絵画の普及が
    2点をこえたあたりからそのようになると思われます。
    見て判断できるものですから本来どなたにも感じることの出来るものです。
    結局馴れていないから生じることでしょう。
    以前あるテレビ局で中国の絵画村の話題を取り上げていたことがありました。
    中国の工場のような場所で大量に絵を描いていました。
    その番組内で巨匠の絵を真似したをものを本物と区別がつかない
    というようなことをいっておられました。
    もしそうなら世界中の一流画家、巨匠達は全員失業するかもしれません。
    このことは日本の油絵に関する認識の実態を如実に表しているとい
    えるでしょう。
    油絵は描いた画家の能力、技量以上で描くことは出来ないのです。
    油絵は訓練、経験などによって技量が向上することはほとんどありません。
    ただ画風の変化というものはあります。
    何をどのようにどう描こうとも自己の技量の範囲内でしか表現できないのです。
    ぜひこのことは知ってほしいと思います。これが絵を判断するときの重要な
    基礎となります。
    つまり自分の技量を粉飾することが出来ないのです。
    このことはご存じない方が多いように感じます。
    とても重要なことですのでお気に留めていただければ幸いです。
    一方絵を描くことに縁のなかった方が絵画塾などで絵の描き方などの
    手ほどきをうけてそれなりの絵を描けるようになるのは素晴しいことで
    あると思います。
    ご自分の描いた絵を自宅に飾ったり親戚知人に贈ったりして日常生活を楽しく
    価値あるものにもできます。
    このことは絵画の裾野を広げる重要な事業であり文化そのものを
    育てていることななります。
    絵画を鑑賞する側からは絵はとてもわかりやすく親しみやすいものでもあります。
    ご自分の気に入ったもの、お部屋に合いそうなものをお選びになれば
    よいでしょう。
    絵のすべてがキャンバス上に曝け出されています。
    それ以外隠されているものは何もありません。
    顕微鏡で調べたりエックス線で絵画の価値を調査するということもありません。
    すべて目で見るのみです。
    絵を購入する時は絵をよく見ることにほとんどの時間を費やします。
    とりあえず画家の経歴とか絵画にどのような意味合いがあるとか関係が
    ありません。
    絵画の歴史的な意味とか絵にまつわるようなことであれば複製画ですみます。
    絵を感じ取るということは絵そのものを見る以外に手立てがありません。
    見栄えがすべてということです。見栄えという言葉はちょっと軽い感じがしますが
    一言で言い表す言葉が見当たりません。
    画家の心持ち、絵の質感などすべてが見栄えという言葉に凝縮されています。
    皆様が絵を御覧になってあまり心が動かないときは絵が良くないか好きな
    絵ではないかのどちらかです。  
    ご自分の好みの種類にものはほとんどプロと同じような見方をされます。
    絵の見方は馴れると難しくありませんのぜひお気軽に鑑賞ください。

Q  絵画の本での理解,絵の良しあしなど参考になりますか?

A  この答えは難しいと同時に結果的にはその人なりの理解が自然と出てくると
   思います。

   人によって好みが違いますし見方も無限にあります。書店には絵画に
   関する本は山のようにありそれぞれの著者がその考えなり経験なり
   人生観などにもとずいてさまざまな事を述べております。
   絵画を身近においた経験のない人がいろいろ本を読んだときなかなか
   理解しずらいかもしれません。
   絵画に関しては絵画の存在というものがあってはじめてすべてがはじまります。
   本をお読みになって知識をうることはとてもよいことですがぜひ実際の絵画を
   経験なさりつつそういった本で絵画の歴史なり絵画に付随するいろいろな
   知識をみにつけられるとなをいっそう良いとおもいます。
   絵画の理解は絵を飾って親しむという方法がベストです。
   絵画を描くことはまったく別のことです。
   意外に思われるでしょうが画家の方の絵の見方は鑑賞する側
   からみるとかなり主観的で独特な見方をするケースが多々あります。
   絵を描くことと絵を鑑賞することはまったく別のことであると理解して
   よいでしょう。
   画家の方よりもご自分の好みをつらぬけるコレクターは
   幸せかもしれません。
   画家の方はもって生まれた才能で絵画を描くわけですから大変なことです。
   芸術家に対する尊敬と敬意、感謝の念は諸外国では大変なものがあります。
   芸術家のおかげで生活に潤いやきもちの安らぎを得られるのですから
   社会にとって大事な方たちです。
   ぜひ絵画をお飾りになって快適なお気持ちで生活なさることを願っております。


HOME
店長 関 武史

Copyright 2010 TRIUMPH Gallery Ltd. All rights reserved